中日・根尾と二軍首脳陣に聞いた プロ5カ月目の“現在地”
入寮から5カ月。黄金ルーキーの一日は長い。朝のラジオ体操に始まり、22日の広島戦後にはコーチと数十分間の特守。ときに帽子を飛ばしながら、ボールに食らいつく。その後はウエートルームで体づくりに努めた。寮にいるときは、毎日のように夕食前後に室内練習場で打ち込みをする。
26日現在、ファームでは55試合に出場し、打率はリーグワーストの.160(1本塁打、13打点)で、67三振はリーグ最多。プロの壁に直面する根尾について、小笠原二軍監督はこう言う。
「いろんなことを愚直に吸収しようという向上心は見えます。ひとことで言うと、徐々に階段を上っている。でも、まだ開幕して3カ月。劇的に変わったわけではなく、まだ“産毛が生えた程度”です。持っている才能だけで(プロに)入ってきたところもあるので、それをベースに大きく育ってくれたら。今は土台づくりの時期。打撃、守備、走塁の基本はもちろん、基礎体力や、感覚だけに頼らない体の使い方も勉強していかないといけない。打撃は今は(疲れで)スイングスピードが落ちているが、当てにいくことなく確率を上げることが大事。将来的にホームラン打者になるのか、アベレージ打者になるのか、今はどちらとも言えない。土台がないと方向性は見えませんからね」