中日・根尾と二軍首脳陣に聞いた プロ5カ月目の“現在地”
石井二軍打撃コーチは成長の跡をこう見る。
「高校時代は投手もやっていて、プロに入って野手に転向したようなもの。当初はとにかく振ってやろうという感じで、体が反り返って打っていたが、打つポイントがより体の前になってきて、自分のポイントで捉えようという意識が出てきた」
■最多67三振の打撃を自己分析
根尾が言う。
「当初は自分がこうしたいということがありましたけど、今はできることにフォーカスして。いきなり難しい球を捉えるレベルまで求めてしまうと、どうしても捉えきれないことがある。打てる球をしっかり確実に仕留めきることが第1段階。初球から打ちにいって安打になることもあれば、ストライクからボールになる球を空振りすることもある。振りにいけている面は全然マイナスではないですが、打てる球というか、ストライクゾーンの低い球でも際どい球でも、打ち終わった後に捉えきれたと言えるようなスイングが増えてきたらいいなと思います。やっぱり仕留めないと(相手にとって)怖くないので、仕留める力は練習で上げていくしかありません」