大坂なおみ電撃引退の懸念 ウィンブルドン第2シードも重圧
「カメラだけではない。錦織(圭=29)クンは日本を離れたらそれほどでもないが、今の大坂さんは世界のどこへ行っても有名人ですから逃げ場がない。契約スポンサーに対する責任もある。2009年全豪と08、09年全仏2位のディナラ・サフィナは兄とともに世界1位になったことがある。世界トップの重圧に苦しみ、結局4大大会シングルスには勝てなかった。大坂は21歳でもまだ幼いところがあり、純粋で無防備な女性です。大坂の心理面をよく理解しているサーシャ・コーチは対話重視の指導で彼女をうまくコントロールしていた。今のジェンキンス・コーチはまだ経験不足、当たり前のことしか言わない。でも、全米に勝ってからの大坂にはサーシャの指導がうっとうしくなったのかもしれません」(前出の塚越氏)
第2シードで臨む7月1日開幕のウィンブルドンでも大坂は「復活」の優勝を求められ重圧の中でのプレーを強いられる。
「序盤戦でコロッと負けたらメディアの雑音も多くなるでしょう。メディアはいつも有名選手の発言を切り取り、選手が思っていることとは違うことを報道する。先日の会見拒否には、自身の不甲斐なさの他に、メディアへの不信感もないとは言えない。今の大坂さんはテニスが楽しくないように見える。そんな状況でも『テニスは仕事』と割り切れるタイプではない。もう十分に稼いだし、子供がそのまま大人になったような、あの性格です。厳しいことを言ってくれる人もいない。優勝できる力はあるとはいえ、ウィンブルドンの結果次第ではテニスをやめると言いだすのではないかと、正直心配しています」(前出の塚越氏)
「シンデレラ」の終幕はハッピーエンドだが、大坂は果たして……。