大船渡・佐々木に“神風” V候補敗退しジャッジも援護射撃に
清宮が1年生だった2015年。神宮で行われた夏の西東京大会決勝で、早実は八回に一挙8点を奪い、5点差を逆転。甲子園行きを決めた。東海大菅生のエース勝俣(現・国際武道大4年)が突如、制球を乱したことがドラマを生んだのだが、スタンドでこの大逆転劇を見守った東京都の高野連関係者は「八回は球場中が早実を応援していて鳥肌が立ちました。勝俣君の投球がボールになるだけで、まるで地鳴りのようでしたね。高野連に長くいるけど、予選では初めての体験。あの雰囲気では、相手はまともに野球ができなくなるでしょう」とうれしそうに話していた。
それだけではない。さるテレビ局関係者がこう言うのだ。
「地鳴りのような歓声に加え、清宮がいた頃の早実の試合には、いつも疑惑の判定がついて回った。異様な雰囲気の中、ストライク、ボールの微妙な判定が重なった勝俣は最後、まともに投げられなくなった。後にU18高校日本代表の主力を務めた男でさえ、こうなる。清宮が在籍していた頃、早実寄りのジャッジが多かったのは有名な話。相手チームの打球が三塁ベースに当たって転々、走者一掃と思ったら判定はファウル。相手校が『え~』とひっくり返ったこともある。甲子園に出場すると、早実は微妙な判定にことごとく後押しされた。中でも九州国際大付との準々決勝、ストライク、ボールの判定は露骨でした。過去に『あの判定はないだろう』とボヤいた対戦相手の監督は数え切れません。今回の大船渡は被災地の公立校のエースが主役。似たような現象が起きるかもしれません」