大船渡・佐々木に“神風” V候補敗退しジャッジも援護射撃に
剛腕に「追い風」も吹いた。今春のセンバツに出場し、優勝候補にも挙げられていたシード校の盛岡大付がこの日、一関工に敗れたのだ。
盛岡大付は二回に2点を奪い、一度は逆転に成功したものの、六回に勝ち越しを許すと、一関工の背番号10の軟投派左腕に抑えられ、1点差で涙をのんだ。準々決勝に進めなかったのは2000年以来19年ぶりとなる。
盛岡大付は順当なら準決勝で対戦するはずだった大船渡の佐々木を打ち崩すため、最速170キロの打撃マシンで速球対策をしてきたというが、これがアダになった可能性がある。
相手左腕の直球は120キロ台。強力打線は軟投派にことごとくタイミングを狂わされ、まんまと術中にはまった。
■U18代表主力でも清宮フィーバーの餌食
佐々木にとっては“朗報”だ。昨秋の県大会準決勝で、盛岡大付打線に10安打を浴び、7失点で敗退。センバツへの道を断たれた宿敵だった。
加えて、これからはさまざまな「援護射撃」も期待できるかもしれない。最近ではフィーバーに後押しされた清宮幸太郎(日本ハム)が在籍していた頃の早実がそうだった。