競泳日本は世界選手権で苦戦 東京五輪の課題は“時差調整”
日本勢も含めて多くの有力選手に不振が目立つのは、現地での調整に苦戦しているのも一因とされる。
今大会は地元テレビ局や国際水連の意向もあって、主に準決勝、決勝が行われる夜の部は、現地時間20時開始で、最終レースは遅い日で22時半。通常、夜の部は18~19時に始まるケースが少なくないだけに、午前の予選に出場した選手は時間を持て余して難しい調整を強いられているというのだ。
もっとも、変則スケジュールは全ての選手が同じ条件だけに、言い訳にはならない。
20年東京五輪はIOCのホスト局とまで呼ばれる米NBCによる中継の事情から、夜に予選を行い、翌朝に決勝を泳ぐ異例のスケジュールだ。今回の世界選手権以上に、ハードなレースになると予想されている。
競泳日本代表が全て出揃うのは来年4月の日本選手権。日本のお家芸のひとつである競泳陣のメダル取りは、五輪本番までの約4カ月の“時差調整”が明暗を分けそうだ。