強豪撃破し春夏通じ初甲子園 愛知代表・誉が侮れないワケ
愛知は例年、私学4強が幅を利かせている。
そのうちの愛工大名電と中京大中京を下し、29日の決勝では桜丘に8―1と快勝、春夏通じて初の甲子園出場を決めたのが小牧市にある私立校の誉だ。矢幡真也監督は「選手たちは勝つたびに力を付けていったように思う」と話した。
この誉、全国では無名も、2014年秋、18年春の県大会で優勝。地元放送関係者によれば「バリバリの野球学校」だそうだ。
指揮を執る矢幡監督は1972年生まれ。美濃加茂(岐阜)の投手として90年夏の甲子園に出場経験がある。その後、朝日大(岐阜)、社会人野球の阿部企業でもプレーした。一発勝負の社会人野球でもまれた高校野球の指揮官が、甲子園で実績を残した例は枚挙にいとまがない。
メンバーの中には、かつて阪神の藤浪や巨人の小林が所属した大阪の泉北ボーイズ出身の選手が何人かいる。今年は昨春の県大会で優勝したときのレギュラーが多く残っていて、実戦経験も豊富だという。13年には専用グラウンドも完成した。