酷暑の東京五輪で最も危険…50km競歩はマラソンより過酷

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 競歩の有望選手は昨年8月、北海道(千歳)と都内の合宿で、体温変化、体重減少率、汗の成分、血中乳酸濃度などを調べ、酷暑対策のためのデータを集めた。そこではレース直前まで氷を握って体(血液)を冷やすプレクーリングや、氷を握ったまま歩く選手もいた。

 国内大会では首や脇の下を冷やして効果を確かめている選手もいる。しかし、酷暑を苦にしない万全の策などない。

 リオ五輪50キロ競歩のスタート時の気温は22度、湿度は80%。日差しをさえぎる場所がほとんどなく、80人中、ゴールしたのは49人。19人が途中棄権、12人が失格だった。

 東京五輪は自国開催でありながら、競歩は本番とほぼ同じ条件のテスト大会もない。ぶっつけ本番が、デスマッチならぬ、デスレースにならなければいいが。

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