東京五輪の競技日程発表 “地獄”はマラソンだけじゃない
東京五輪(2020年7月24日開幕)の競技スケジュールが16日、発表された。史上最多33競技339種目が42の競技会場で行われる。「酷暑で死人が出る」とさえいわれたマラソンは男女とも午前6時スタート。男子50キロ競歩は5時半スタートが正式に決まったが、選手たちがビビっているのはロード競技だけではない。
野球の会場は横浜スタジアムと福島県営あづま球場で、開始時間は12時と19時。しかも、両球場とも人工芝だ。第1試合は炎天下の中で、まさに「熱戦」が繰り広げられる。
マスターズで復活優勝したT・ウッズの参戦も期待されるゴルフの会場は、埼玉県川越市の霞ケ関CCだ。川越市といえば、昨年7月23日に観測史上、国内最高気温となる41・1度を記録した県内の熊谷市より暑いともいわれており、8月のグリーン上はまさに地獄。額からは滝のように汗が流れ、水分補給は欠かせない。日傘をさしても頭がクラクラして意識が朦朧とするゴルファーが少なくない。
ソフトボール、ビーチバレー、ホッケー、7人制ラグビーなども「災害級」の暑さの中でプレーしなければならない。外国選手たちはこの夏、一足先に競技会場の「地獄」を体験しておくべきではないか。