マラソン大迫傑が牙をむいた日本陸連の「本音」と「忖度」
大迫節が止まらない。
23日、男子マラソン日本記録保持者の大迫傑(27)が日本選手権(5月19日)1万メートル出場の選考に漏れたことをツイッターで報告。陸連強化委員から「大迫くんが日本選手権でいい走りをするとそれに負けた選手のランキングが下がり、不平不満が出るから」という理由で断られたことを明かし、「どういう選手が推薦出場に値するのかちゃんと明記して欲しい」(原文ママ、以下同)と苦言を呈した。
また、「以前から強化委員所属チームの選手が陸連合宿に優先参加出来たり、陸連計画の遠征に参加出来たりと色々ありましたが、そろそろ陸連を私物化するのはやめた方がいいと思う」と痛烈な矢も放った。一連の発言について「公平性を担保しないと。ちゃんと伝わっていなかったようだ。誤解がある」とメディアへ説明した陸連・長距離強化担当者の言葉にも「こう言う後出しジャンケンで、もやっと煙に巻くのは辞めてもらいたい」とさらに牙をむいたのである。
大迫は標準記録での条件をクリアしておらず、陸連が設定した条件のうち「本連盟強化委員会が特に推薦する本連盟登録競技者」という項目でしか申請できなかったわけだが、そもそも、大迫の“つぶやき爆弾”はこれまでの積もりに積もった不信感が頂点に達した結果ともいえる。