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田口光久サッカー解説者

1955年2月14日生まれ。秋田県出身。秋田商高から三菱(現浦和)入り。76年に日本代表入りを果たし、日本代表Aマッチ59試合に出場。B、Cマッチを含めると161試合で代表守護神として活躍した。現役を引退する84年まで代表主将を務め、引退後は秋田経法大付属高、青森山田高、遊学館高、国際学院高サッカー部監督を歴任した。

師弟との“主従”関係 湘南のパワハラ問題について思うこと

公開日: 更新日:

 12日に報じられたJ1湘南の曺貴裁(チョウ・キジェ)監督のパワーハラスメント(パワハラ)問題が、サッカー界を大きく揺るがしている。

 湘南サイドは、監督の言動について「指導・教育の範囲内」とコメントしたが、即座に監督の活動自粛をアナウンス。17日のクラブ幹部とサポーターとの定例意見交換会には、通常の3倍となる約600人ものサポーターが詰め掛け、関心の高さを物語っていた。

 実は……3年ほど前から曺監督の熱血指導に関し、チーム内でも多種多様な意見がある――という話が耳に入っていた。

 レギュラークラスの選手は、どんなハードな練習を課せられようが、口汚い言葉を投げ掛けられようが、試合に出られることで<愛のムチ>と感じられるだろうが、戦力外となった途端に<パワハラ>になってしまう。

 今回の問題が明るみになると「Jリーグに話が伝わったのが端緒となった」「クラブはスポーツ紙報道で初めて知った」など情報が錯綜。いずれにしても、パワハラ自体の“線引きの難しさ”もあり、そう簡単には結論は出ないだろう。 

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