ラグビーで他者との関係性をうまく構築できるようになった
後に人気ドラマ「スクール☆ウォーズ」の主人公のモデルとなった山口先生からいただいた熱い言葉によって、自分の中に「命を懸けて戦うぞ!」という気持ちが芽生えました。それが僕のラグビーの原点です。
帰国前の食事会で、山口先生から「こっちで試合をやって外国人選手相手に通用したのはおまえだけだった」と言ってもらった時は、もう心の底からうれしくてうれしくて、思わず先生に抱きついて涙を流してしまいました。
■日記につづった思い
当時の僕の日記には「ラグビーは素晴らしい。俺はラグビーを続けていく。苦しくても、悲しくても日本代表にもう一度なりたい」とつづられています。
もうひとつ、僕がラグビーでへこたれなかったのは、自分自身に対する劣等感が関係していると思います。周りとうまく折り合いをつけながら生きていくことが下手な自分を好きになれず、小さな胸を痛めて何度も眠れぬ夜を過ごしました。
そんな中で体を激しくぶつけ合うラグビーと出合い、自分の立ち位置を見つけ、自己の存在意義を前向きに肯定した上で他者との関係性をうまく構築できるようになったのです。