ラグビーW杯代表決定 “秘密兵器”若手WTBアタアタの正体
ラグビーW杯(9月20日開幕)の日本代表が、29日に発表され、主将でFLのリーチマイケル(30)、SH田中史朗(34)ら、15年大会メンバーを含む31人が選ばれた。
15人の外国出身選手が選出された中、秘密兵器としてジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)から期待されているのが、WTBアタアタ・モエアキオラ(23)だ。
トンガ出身の若手WTBは目黒学院高(東京)に留学し、東海大では主将を任された。大学在学中の昨年11月、南半球最高峰リーグであるスーパーラグビー(SR)のチーフス(ニュージーランド)と契約。2月の開幕戦からメンバー入りし、2戦目のブランビーズ(豪州)戦で初先発、初トライをマークした。今季は9試合に出場して3トライ、15得点を挙げ、開幕前に豪紙が選んだ「世界が注目する若手6人」に選定された潜在能力の高さを証明した。
SRのシーズン終了後の7月に日本代表合宿に合流。ジョセフHCは7月末から3試合行われたパシフィック・ネーションズ・カップで起用しなかった理由について「チーム力を上げるため、1本目(レギュラー陣)の松島、福岡らを優先して使いたかった」と説明。「アタアタは体が大きくて(185センチ、114キロ)パワーもあり、SRで活躍したのは分かっているので」と、隠し玉として扱っていたと明かした。