渋野 2差4位浮上で見えてきた「史上最年少賞金女王」の先
【ニトリレディス】
今大会での逆転もある。
首位に4打差19位タイ発進の渋野日向子(20)が68で回り、トップに2打差の通算5アンダー、4位タイに浮上。これで国内でのオーバーパーなしのラウンド記録を「26」に伸ばした。
今大会に優勝すれば今季3勝目。同時に国内通算獲得賞金は1億円を突破(約1億279万円)する。賞金トップの申ジエ(31=約9892万円)は通算2オーバーの48位タイ。申ジエを抜き去り、最年少の賞金女王も現実味を帯びてくる。
現在その「記録」を持っているのは上田桃子(33)。実質プロ2年目の2007年に5勝を挙げ、21歳156日で女王になった。同年11月に国内で行われた米女子ツアーのミズノクラシック(現・TOTOジャパンクラシック)の優勝により、翌年から米ツアーに参戦した経歴を持つ。
渋野は今季が実質プロ1年目。初の海外遠征だった全英女子オープンの優勝で米ツアーの参戦権を得ながら、来季も国内ツアーに専念すると宣言した。国内で賞金女王になっていないことがひとつの理由だが、今年夢がかない、来年東京五輪に出場し、メダルでも取れば、上田と同じく“プロ3年目”の渡米はあるかもしれない。
伸び盛りの20歳。国内でシコシコ稼いでいてはゴルファーとしての魅力はない。