U18W杯で日本V阻む 台湾と韓国にもいる“佐々木朗希”の正体
「最速153キロを誇り、無駄のない奇麗なフォームで、キレのあるストレートを投げる。制球力も高い。恵まれた体で伸びしろがあり、メジャー向きだと人気が高い。すでに代理人もついていて、メジャー球団の間で大争奪戦になっている」
右腕の陳柏毓(188センチ、90キロ)も米球界に注目されている。145キロ前後の直球と鋭い変化球が武器。別球場で同時に行われていた日本対スペイン戦を尻目に、メジャー30球団のほとんどのスカウトがネット裏に大挙し、巨人の春川国際部長も投球をチェックした。
■最速155キロの二刀流
1次リーグでは別組となった韓国にも、怪物がいる。2年生ながら代表の4番を任される右投げ右打ちの二刀流、ジャン・ジェヨウン(188センチ、93キロ)。今大会では、抑えでの起用もあるという。父親は、韓国プロ野球のキウム・ヒーローズの監督を務めるサラブレッド。来年の韓国プロ野球ドラフトの目玉といわれている。
「中学2年で137キロをマークして脚光を浴び、現在は最速155キロに迫る。高校1年時にMLBが身分照会をしたことがあるほどで、メジャー志向も強い。父親との関係もあって、卒業後は韓国プロ野球入りが濃厚も、多くのメジャースカウトが『全米ドラフト1~2巡目と同等の素材』と評価しているだけに、複数球団が調査を続けている。制球に課題はあるが、高校3年時に160キロを出す可能性は高い。打者としても能力はあるが、特に投手として評価している」(ア・リーグ球団の編成担当)