視線はすでに2位狙いDeNA M7巨人と“共闘”で3位広島叩き
「今シーズンで一番重要な試合」
2位DeNAのラミレス監督がそう言って臨んだ12日の首位巨人との第3ラウンドに敗れ、3連戦は1勝2敗。ゲーム差は再び5となり、優勝争いからほぼ脱落した。一方、巨人は優勝へのマジックを一気に2つ減らして7。5年ぶりのリーグ優勝へカウントダウンに入った。
この日の試合前、こんなことがあった。DeNAのチーム関係者がこう言う。
「練習中、うちと巨人の選手が談笑していた。『何とか2位に入りたい。何が何でも横浜スタジアムでクライマックスシリーズ(CS)をやりたいから、巨人は次の試合(13、14日2連戦)で何とか広島に連勝してアシストしてよ!』と。すると巨人の選手は『うちだって勝ちたいけど、広島には負け越していますからねえ』と歯切れが悪かったですね」
残り10試合のDeNAと残り8試合の3位広島は12日現在、ゲーム差なし。熾烈な2位争いも佳境に入る。
DeNAと広島の直接対決は残り1試合だが、巨人と広島は2試合。巨人とすれば、対戦成績が9勝13敗1分けと負け越しが決定している広島がCSの開催権がある2位に入り、ファイナルステージに勝ち上がってくるのが最も嫌なシナリオ。DeNAの連中に言われるまでもなく、巨人だって今のうちに広島を叩いておきたいのが本音である。
13日からの巨人―広島戦は、DeNA関係者も固唾をのむ2試合になりそうだ。