主力選手流失も西武21年ぶり連覇…巨人Vより重いその価値
■14勝エースと打点王が流失
「浅村、菊池という投打の大黒柱を失い、Bクラスに予想する評論家も多かった中での優勝ですからね。価値があります」
とは、西武で2000安打を達成したOBの山崎裕之氏。
24日のロッテ戦に勝ってリーグ連覇を決めた西武は、オフに昨季14勝4敗のエース菊池雄星(マリナーズ)、127打点で打点王の浅村栄斗(楽天)がチームを去り、「2月のキャンプから辻監督も、『みんなで、どうカバーしていくか。それしかありませんよ』と開き直ったように言っていた。完全にマイナスからのスタート。そういう意味では、丸を筆頭に大補強を敢行した巨人の優勝より評価されてしかるべきでしょう」と言うのである。
今季も投手陣はボロボロで、チーム防御率は昨年に続いてリーグワースト(4.33)。破壊力抜群の打線がそれをカバーした。
浅村の抜けた二塁に、内外野をこなすユーティリティープレーヤーの外崎修汰を固定。不動の中堅・秋山翔吾の両脇には、金子侑司と木村文紀をレギュラーに据えた。