東京オリパラ組織委HPに「相撲は国技」世界に発信のナゼ?
2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会では東京都内の既存施設も競技会場に使われる。墨田区の両国国技館でもボクシング競技が開かれる予定であり、目の前を通りがかると横断幕が入り口には掲げられていた。「あしたのジョー×すみだ」とある。矢吹ジョーの横断幕に刺激されて、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の公式ホームページを見た。
すると両国国技館について、「日本の国技である相撲の聖地です。館内がすり鉢状になっており、観客は四方から中央で行われる競技を観戦することができます」と紹介しているではないか。
念のため、ホームページの英語版をみると、「Japanese national sports sumou wrestling」と書かれている。「Japanese sports」ではなくあえて「national」を加えたということは国技ということを意図的に主張したいからだろう。
よりによって、オリンピックを推進する団体でこの認識か……と思うと、唖然とした。なぜならば、相撲は「国技」ではないし、そもそも日本に「国技」は存在しないからだ。日本相撲協会ですら公式ホームページで「国技といわれ、日本の伝統文化である相撲」とギリギリセーフ?の表現なのである。