東京オリパラ組織委HPに「相撲は国技」世界に発信のナゼ?
相撲に限らず、特定の競技種目(スポーツ)を国技という特別の立場にあると認めることは、スポーツ振興にはマイナスに作用すると判断したのだ。近年のオリンピックは、次々に新しいスポーツを競技種目に加えてきている。この現状を踏まえても文科省の回答は、オリンピック精神の意を汲んだ“神回答”だろう。
■東京都と組織委の回答は
前述した表記について、掲載元の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会広報局に問い合わせた。すると「ホームページの文章は東京都オリンピック・パラリンピック準備局の文章をそのまま載せただけです。それ以上なにも言いようがない」と回答。組織委では何もするつもりがないらしい。組織委員会の文章は東京都のそれと比べると、「そのまま」ではなく短く編集はされているのだが。
そこでさらに東京都のオリパラ準備局計画推進部に<国技とした根拠>や<国技とはなにか>などについて問い合わせた。2週間後、次のような回答が来た。
<お尋ねの当局ホームページの国技館の紹介については、公益財団法人日本相撲協会が所有する当該施設において、これまで数多くの相撲の取組が行われている場所であり、また、相撲が我が国において歴史が長く、広く一般的に親しまれていることを踏まえたものです。なお、用語の定義等については、それぞれの関係機関にお問い合わせいただければと存じます>