東京オリパラ組織委HPに「相撲は国技」世界に発信のナゼ?
■政府の公式見解
相撲が国技か否かについては、政府でも議論になったことがある。文部科学大臣を務めた馳浩衆院議員も2011年に質問主意書を提出し、内閣および文科省は国技であることを否定している。2015年にスポーツ庁ができるまで、文科省はスポーツ振興の担当官庁。質問主意書への答弁は関係行政機関で調整し閣議決定を経ている重みがある。
当時の日本相撲協会は、八百長問題や野球賭博問題で連日ニュースになっており、存亡の危機に直面していた。その社会状況で民主党連立政権の閣僚らが「国技とも言われた相撲」などと発言していたようで、野党だった自民党所属の馳衆院議員が問いただした。
平成23年(2011年)2月28日付け「国技としての大相撲のあり方に関する質問主意書」で馳衆院議員は、
「国技に対するはっきりとした規定が無い中、どのような意味合いで使っているのか、見解を示されたい」
「大相撲が引き続き国技と称することに対して、制限を加えていくことも必要だとお考えか」