仏代表ファンの「ガリアの雄鶏」と「ラ・マルセイエーズ」
今大会で最もコスプレ率が高そうなのが、フランス代表を応援する人たちだ。皇帝ナポレオンに三銃士、雄鶏、ベレー帽にスーパーマリオなども試合会場で見掛けた。
毎度モチーフには事欠かない。国際大会の装いは「お国丸出し」のベタな方が断然、楽しめる。 場合によっては、タダでビールにありつくことだってある。もちろんピッチ上ではスペクタクルな真剣勝負が繰り広げられているのだが、客席やファンゾーン、駅や町中に刺激と彩りを与えてくれる彼らの存在には感謝している。なぜなら、見ただけで3倍くらいは楽しくなれるのだから。
「雄鶏」のかぶり物が多いのには理由がある。
フランス代表の青いジャージーには、雄鶏のマークが付いている。
これはフランスラグビー協会のエンブレムで国鳥でもあり、国のシンボルとされる「ガリアの雄鶏(le coq gaulois)」からきたものだ。
雄鶏がフランスのシンボルとして広く認知されるようになったのは、フランス革命以降。もっとも「ガリアの雄鶏」という名前には、もっと前から下地がある。