楽天新監督に三木氏 石井GM絶賛の育成とマネジメント能力
石井GMは、「バントやスクイズの精度を高め、走塁を含めた先の塁への意識改革」を課題に挙げている。昨季は60だった二軍のチーム盗塁数を99と大幅に向上させるなど、就任初年度から手腕を発揮した三木監督を適任と考えたようだ。前出OBが言う。
「石井GMは昨年GMに就任した際、二軍監督としてイの一番に思い浮かべたのが三木監督だったといわれています。日本ハム、ヤクルトで10年間コーチを務め、西川遥輝、中島卓也、山田哲人の3人を盗塁王に育てた。ヤクルトコーチ時代の15年には、当時の真中監督の右腕として14年ぶりのリーグ優勝に貢献。この育成、マネジメントの手腕が高く評価された。それぞれの選手には球団が設けた育成の優先順位がつけられ、これを考慮した起用になるのは当然としても、今季の二軍の舵取りは三木監督にほぼ任され、GMに注文をつけられることもなかったそうです。一方で、2人はかつて、ヤクルトで同じ釜の飯を食っているものの、当時はバリバリのエースと若手の控え野手の関係。プライベートでの付き合いはほとんどなかった。だから『お友達』という感覚は一切なく、石井GMはあくまで三木監督の手腕を評価、一軍監督に抜擢したのです」
常勝チームの構築を託された青年監督。東北のファンの期待は大きい。