日本シリーズ初勝利 “鷹サブマリン”高橋を待つバラ色オフ
巨人打線を手玉にとった。
20日、日本シリーズ第2戦の先発を任されたのが、ソフトバンクの大卒2年目右腕の高橋礼(23)だ。初回を三者凡退で好発進すると、五回まで走者をひとりも出さないパーフェクトピッチング。六回に死球、七回に初安打されるも、7回1安打無失点で日本シリーズ初勝利を飾った。
工藤監督は「集中力と制球はシーズン中より良かった」と言えば、本人も「集中力を切らさなかった」と笑顔を見せた。
今季は先発ローテの一角として12勝6敗、防御率3・34の成績を残し、日本シリーズ進出に貢献した。さらに新人王も確実視されている。ルーキーイヤーの昨季は30イニングしか投げず、新人王の資格を有している(支配下登録から5年以内で投手は前年まで計30イニング以内)。
そこで気になるのが、オフの契約更改だ。今季の1400万円から、どこまでアップするか。
「摂津や甲斐が参考になる。摂津は2009年、最優秀中継ぎのタイトルと新人王を獲得。年俸1200万円から5000万円に跳ね上がった。甲斐は年俸900万円だった17年に、103試合でマスクをかぶって頭角を現し、日本シリーズでも活躍。4000万円になった。高橋は先発という役割に加え、摂津が新人時代に出場できなかった日本シリーズでの働きと、甲斐が取れなかった新人王も高く評価されるだろう。査定次第では6000万円を超えるかもしれない」(球団OB)
今からバラ色のオフが楽しみだ。