4年目で先発ローテ入り ロッテが描く佐々木朗希の育成計画
「もちろん、本人の体の成長度合いによって育成にかかる時間は変わってくるが、私の個人的な見方では、技術的な部分は言うことがないので、あとは体ができるのを待つだけ。一般的に言われているように(育成に専念する時間は)3年も4年もかからないかもしれません」
佐々木を1位指名したものの、クジを外した某球団のスカウトは、「こんな育成プランを温めていた」と明かす。
「佐々木は、コンパクトカーにスーパーカーのエンジンを積んでいるようなもの。とはいえ、平均球速が150キロを超えた作新学院との練習試合や、194球で完投した岩手大会の4回戦、U18W杯の本戦、練習試合時の状態なら、一軍選手とてそう簡単には打てないでしょう。今の日本球界で160キロ投げる投手は千賀(ソフトバンク)だけ。変化球の質も高いし、負けず嫌いでメンタルも強いと聞く。1年目から一軍登板を少しずつ経験し、ローテ投手に育てるのがベストだと思う。シーズンは4月から9月までの6カ月。1年目は中1カ月で計6試合、2年目は中3週間で計9試合、3年目には中2週間で計12試合に登板し、そして4年目には中6日で先発ローテ入りする。これくらいのペースで階段を上がっていければ、御の字でしょう」