FA宣言でモテモテ福田 本命視されるロッテとの深い“因縁”
両者とも「あの日」のことは忘れてはいない。
ソフトバンクの福田秀平(30)は国内FA権を行使し、ソフト以外の5球団(西武、ヤクルト、中日、ロッテ、楽天)の話を聞いた。いずれもソフト以上の条件(4年総額5億円以上)を提示したようで、退団は濃厚とみられている。中でもドラフトの因縁から「移籍先は千葉ロッテ」とみる向きが少なくない。当時を知る在京球団の元編成担当が言う。
「多摩大付属聖ケ丘高の福田は2006年高校生ドラフト1巡目指名でソフトバンク入りした。実は、ソフトと相思相愛だったのは八重山商工の大嶺祐太。福田とデキていたのは千葉ロッテだった。当時、ガチガチの関係だった1位候補には、他球団は手を出さないという暗黙の了解があった。それをロッテのバレンタイン監督はドラフト直前に大嶺に惚れ込み、“掟破り”で1位指名。ソフトとの抽選で勝った。大嶺の強行指名は、福田を2位か3位で取れるとみていたからです。福田は、いわば意趣返しでソフトに入ることになったわけで、本来はロッテに行きたかったのです」
高校時代は遊撃手だった福田は、ソフトでは外野手として育てられることになった。あるOBが言う。