松坂以上の声も…中京大中京・高橋宏斗“掛け値なし”の評価
対戦した学校の監督からは「松坂大輔以上」の声も上がった。
20日の明治神宮大会高校の部の決勝戦。六回からマウンドに上がって高崎健康福祉大高崎(群馬)打線を無安打に抑え、初優勝の原動力となった中京大中京(愛知)の高橋宏斗(183センチ、79キロ、右投げ右打ち=写真)のことだ。
【写真】この記事の関連写真を見る(28枚)
「初戦(対明徳義塾)の最速が146~147キロ。平均が143キロくらいだから球速はまあまあ。今大会ではナンバーワンですけど、来年のドラフトの目玉というわけにはいかないでしょう。松坂と比較しては松坂に失礼ですよ」と、セ・リーグのあるスカウトがこう言った。
「ストレートの球筋も目を見張るようなものではないし、変化球のキレや精度もいまひとつ。何より制球が甘い。全体としてボールが高めに浮いているし、狙ったところに投げられていない。フォームにしても下半身主導の粘り強さが見られないし、腕が遅れて出てくるわけでもない。腕の振りのしなやかさも感じられません。ヤクルトに1位指名された星稜の奥川や昨年の吉田輝星(現日本ハム)の方が投手としてはるかに上。今後、良くなればドラフト2位か3位くらいで指名される投手になるかもしれませんが、投げ方自体に魅力が感じられない」
「松坂以上」はリップサービスとみてよさそうだ。