マイナーに2人いるだけの女性審判…MLBは旧態依然の男社会
これまでGM補佐になった女性は3人いるが、GMは皆無である。ただ、女性GM誕生の可能性が高まったことはある。01年からドジャースのGM補佐を務めていた中国系米国人のキム・エングは有能と評判で、05年10月にドジャースが次期GMを決める際、有力候補となり、最終面接までいった。その後もマリナーズ、エンゼルス、パドレスのGMが交代する際も有力候補に名が挙がり、面接を受けたが、あと少しのところで手が届かなかった。
現在GM補佐のポジションにいる女性はヤンキースのジーン・アフターマンただひとりだ。彼女は法律の専門家で、野茂英雄がメジャーに挑戦した際、代理人の団野村氏を助けたことで野球の世界にかかわるようになった人物だ。一部にはヤンキースの次期GMは彼女だという声もあるが、これまで一度も他球団のGM候補になっていないので可能性はそう高くないようにみえる。
■審判
メジャーリーグでは0だが、マイナーリーグには女性審判が2人いる。ただ第1号となったジェン・パウォルは16年に採用されたので、メジャー到達までもう少し時間がかかりそうだ。