羽生3年ぶり優勝に黄信号 封印の4回転ルッツで大逆転狙う
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル(イタリア・トリノ)は5日(日本時間6日)、男子ショートプログラム(SP)を行い、3年ぶり5度目の優勝を狙う羽生結弦(24)が97・43点で2位。今季最高得点となる110・38点をマークした大会連覇中のネイサン・チェン(20=米国)に12・95点差をつけられて2位発進となった。
最終の6番滑走でリンクに姿を見せた羽生。冒頭の4回転サルコー、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を立て続けに成功。序盤は安定した滑りを披露したが、4回転トーループの着氷に失敗して3回転トーループとの連続ジャンプを決められなかった。
ライバルのチェンの後塵を拝した羽生は「本当に情けないと思っている」としながらも「フリーに向けて1分、1秒をどうやって過ごすか、しっかりやっていかないといけない」と、前を見据えた。
6日(同7日)のフリーでは2017年11月の練習で着氷に失敗して右足首を負傷して以来、封印していた4回転ルッツを実施する予定だ。高得点を望める大技で大逆転を狙うしかない。