巨人の“難アリ”新外国人<中>167キロも育成頼みのビエイラ
3日に巨人が獲得を発表したブラジル史上4人目のメジャーリーガー、チアゴ・ビエイラ投手(26=ホワイトソックスからFA=188センチ、95キロ、右投げ右打ち)はどんな選手なのか。
17年8月にメジャーデビュー。3年間で計23試合に登板し、2勝1敗1セーブ、防御率7・36。167キロの剛速球を投げるというが、それでも点を取られている。スポーツライターの友成那智氏はこう言った。
「まず制球に難があります。今季出場した3Aでは計47回3分の1で22四球、4死球です。次に投げ方。フォームがオーソドックスで、フォーシームの割合が最も多い。典型的なフライボールピッチャーだけに、制球が甘ければ本塁打を打たれやすい」
故郷ブラジルの野球文化は日本人移民がもたらした。「ブラジルで日本人コーチの指導を受けたことがあり、日本の文化や習慣にもなじみがあります」と本人がコメントしたように、環境には順応しやすいはずだ。
「ここ3年続けてメジャーで投げていますが、9月に枠が広がってから昇格したわけではありません。シーズン序盤や中盤に抑え候補として上がっています。3年目に悪い結果が続いて見切りをつけられた格好ですが、メジャー首脳陣を納得させるものが確かにあったはずです」(友成氏)