渋野日向子は激動の1年が終了 さらに飛躍するための課題は
ただ、今年がよかったから来年も、というわけではなく、いつも不安が付きまといます。
私も賞金女王になって、来年も同じようなゴルフができるのだろうか、という心配もありました。オフになると東海大学の田中誠一先生から、「シーズンが終わって2週間以内にトレーニングを開始しないと、翌年の開幕戦に間に合わない」と言われ、オフは極力仕事を受けず、テレビ出演は全部断っていました。私の場合、スポンサーの伊藤園がよく理解してくれ、壁になって守ってくれました。それで長く競技生活を続けられたといえます。
渋野は今後、2021年からの米ツアー挑戦と10年以内のメジャー全制覇を目標に掲げました。それはいいことですが、やるべきことはたくさんあります。まず、アプローチのバリエーションを増やすことです。小細工をしなければいけない場面も出てきます。手首を使ってみたり、本人にとって気持ち悪いという打ち方も必要になります。それが、さらに大きく羽ばたくための課題といえます。
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