著者のコラム一覧
織田淳太郎スポーツライター

1957年生まれ、北海道出身。スポーツライターとしてノンフィクション、小説の両分野で幅広く活躍。審判を主人公にした小説「ジャッジメント」のほか、「トレーナー」「捕手論」「コーチ論」「巨人軍に葬られた男たち」「もう一度あるきたい」「論争・長嶋茂雄」などの著書がある。

投手の癖を克明に…江夏豊を丸裸にした5冊の“高井ノート”

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「雰囲気的に、その頃はスタメンは無理やなと思っとったよ。けど、落胆はせんかったし気持ちも切り替えた。こうなったら代打ホームランの通算記録でも塗り替えてやろうと」

 高井さんが豆タンクのような体をゆすって登場するのは、ほとんどが試合の帰趨を決するような究極的な場面である。そのために、意識の改革にも着手した。 (つづく)

▽たかい・やすひろ 1945年2月、愛媛県今治市出身。64年に阪急に入団し、主に代打・DHとして通算1135試合、665安打、130本塁打、446打点、打率・269。通算代打本塁打27本は、いまだ破られない世界記録。今年12月13日、腎不全で逝去。

【連載】急逝 高井保弘「世界一の代打屋」と呼ばれて

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