バレで終了と思いきや…ソフトBがFA秋山にまだ“虎視眈々”
王会長はバレンティンを獲得した際、チーム内の競争力を強化する意図があると明かした。2017年以来のリーグ優勝と4年連続日本一達成はもちろん、球団を挙げて、かつてのV9巨人を超える日本シリーズ10連覇を目標に掲げている。
とはいえ、このオフはライバル球団が覇権阻止に向けて、牙を研いでいる。事実上の“4対3の大型トレード”を行った楽天とロッテは優勝を狙って、巨額の資金を投入。西武もリーグ2連覇を達成するなど底力はある。日本ハムとオリックスも育成と助っ人補強でチーム力強化を図っている。パの補強を巡る動きは激化の一途をたどっている。
「ソフトバンクはドラフトで後れを取っている。くじ引き役の工藤監督は、15年の高橋純、16年の田中と2年連続でクジを引き当てたものの、以降は清宮(日本ハム)、小園(広島)ら、2巡目以降を含めたクジ引きで6連敗を喫している。運に左右されるとはいえ、将来の中心選手になるべく逸材の獲得に失敗していることも、王会長が危機感を抱く要因になっているのではないか」(前出のOB)
秋山のメジャー挑戦が不調に終われば、満を持して獲得に名乗りを上げることは確実だ。