名参謀が占うヤクルト奥川の1年目「夏の終わりには一軍」

公開日: 更新日:

元横浜野球部長・小倉清一郎氏

 即戦力に近い高校生だ。

 春のセンバツでは投球時のステップ幅が狭く、重心と右膝が高いのが気になったが、夏の甲子園では重心も右膝も落として投げられるようになった。股関節が使え、球にスピンがかかるようになったことが、甲子園準優勝の好結果につながったとみている。

 高卒投手がプロで通用するためには、使える変化球を持っていることがポイントになる。奥川(星稜)には、一級品のフォークやスライダーがある。キレも制球も良く、特に落ちる球をコントロールしながら投げるあたりは高校生離れしている。牽制、クイック、フィールディングといった投球以外の部分もまずまず。これができずにプロに入ると、最初は苦労するが、奥川は心配ない。教え子の松坂(西武)の高校時代に匹敵する力がある。

 18年夏の甲子園を沸かせた金足農の吉田輝(日本ハム)も高3時は松坂といい勝負だと思ったが、1年目は1勝3敗と苦労した。制球力の甘さが原因だ。

 松坂はプロ1年目に16勝を挙げて最多勝。私は12、13勝と予想したが、それをはるかに超えていったのは、「並外れた体力」「スライダー」「伸びる直球」という武器があったからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 3

    立花孝志氏の行為「調査要求」オンライン署名3万6000件に…同氏の次なるターゲットは立憲民主党に

  4. 4

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    斎藤元彦知事に公選法違反「買収」疑惑急浮上しSNS大炎上!選挙広報のコンサル会社に「報酬」か

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議