為末大と大迫傑が噛みついた「箱根駅伝」解体の“Xデー”
青学を2年ぶり5度目の優勝に導いた原晋監督は、サッカー、野球、ラグビーをライバルとし、箱根の発着点を6万人収容の国立競技場にすればいいと言った。チケット収入を各大学に分配できるというアイデアを兼ねてのことだろうが、それは年末に日刊ゲンダイのインタビューで語った「箱根駅伝の全国化」とセットでなければ意味がない。
今は箱根駅伝に出場する有名大学の陸上部は大手スポーツメーカーと契約している。ただでさえ全国の有望選手が集まる関東の大学が、今以上に金回りがよくなれば、地方大学との格差は広がる一方だ。
1919年設立の関東学連は体協(現・日本スポーツ協会)より歴史があり、日本学生陸上競技連合より力がある。箱根駅伝のバックには大新聞もついている。簡単には改革できないだろうが、時代は流れている。為末、大迫の意見はもっともで、何かしらの「新たな動き」を見せなければ、正月の風物詩がやり玉に挙げられる日は必ずくる。
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