正代が7勝1敗で優勝争い 鳴りを潜めた“ネガティブと悪癖”

公開日: 更新日:

「男子三日会わざれば刮目して見よ」

 このことわざを体現しているのが、快進撃を続けている平幕の正代(28)だ。

 19日は先場所に続いて、大関候補の朝乃山に勝利。相手の激しい突っ張りにも臆せず、逆に圧力をかけながら前進。左を差すと、すぐさますくい投げた。

 これで7勝1敗。優勝争いのトップ集団を走るなど、場所前は誰が予想できただろうか。

「圧力が(相手に)伝わっていたのかな。左は自然に、自分の癖が出たんだと思う。落ち着いてやれた」

 と話した正代。左を差すと無類の強さを発揮する半面、これまでは「悪癖」が足を引っ張り、星を伸ばせなかった。ある親方は「こんなにポジティブな正代は見たことがない」と、目を丸くする。

「以前の正代はネガティブな受け身の相撲が多く、素質の半分も生かせてなかった。せっかくのパワーがありながら、アゴを突き出し、背中を反らせて相手に当たっていたので圧力も半減していた。それが今場所は頭からとまではいかないが、顔を真正面に向けて胸から当たっている。相撲ぶりが変わったきっかけになったのは、先場所千秋楽の朝乃山戦でしょう。会心の相撲で難敵を下したことで自信がついたのではないか。前に圧力をかけながら左差しを狙う相撲を安定して取れるなら、大関も狙えますよ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース