森保JのU-23アジア敗退は「日常的Jリーグサッカー」の敗退
継続的な強化をしたにもかかわらず、最低限のノルマさえも達成できなかった原因を日本サッカー協会の技術委員会には、しっかりと検証してもらいたいものである。さて――。
■日本はポゼッションではアジアNo.1だが…
ベスト4に進出した国でサウジアラビアとオーストラリアは、良く言えば「伝統的」、言葉を変えれば「ワンパターン」のサッカーだった。
サウジは、持ち前の堅守速攻型でチームとして体力の消耗をセーブできたのが、連戦を勝ち抜いた勝因でもある。ロングパス、あるいはクリア1本で1トップのストライカーが決定的な場面を作るのは、いかにもサウジアラビアらしい。さらにボランチやサイドMFもスペースがあれば、ドリブル突破を仕掛けるなど「個」で勝負できるのも伝統の強み。今大会はタイ戦でも議論を呼ぶPKから決勝点を奪うなど、VARの恩恵も受けたと言っていいだろう。
オーストラリアは56歳のアーノルド監督が指揮を執ったが、プレースタイルは前任のポステゴグルー監督(現横浜F・マリノス監督)と同様、ポゼッション重視のサッカーとなっている。