著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

森保JのU-23アジア敗退は「日常的Jリーグサッカー」の敗退

公開日: 更新日:

 もっとも、日本と対戦することになっていたら、韓国はボールポゼッションを放棄したことだろう。彼らは日本に勝つためにボールポゼッションで対抗しようとはしない。

 昨年12月の東アジアEー1選手権決勝、12年ロンドン五輪3位決定戦でやったように韓国はロングパスやドリブルによるカウンター攻撃で攻勢をかけ、最後は空中戦に活路を見出そうとする。

 対戦相手に応じて、そうした使い分けをできるのが韓国のアドバンテージであり、日本サイドからしてみたら、癪に障るところでもある。

 翻って日本はどうか?

 ボールポゼッションでは、アジアでナンバーワンだろう。練習のメディア公開が冒頭15分に限られることがほとんどだが、日本の選手が1タッチ、2タッチに限定した5対5や8対2のボール回しを見ているとため息が出るほど巧い。時には、20回くらいボールを奪われずに続いていく。しかしながら、問題なのは今大会、それが横パスやバックパスでのポゼッションが多かったということなのである。

 確かにボールを奪われるリスクは減るが、それで効果的な攻撃ができるのか? 突き詰めていけば、それでゴールを奪えるのか? というサッカーの本質論=究極の問題にたどり着いてしまう。

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