徳勝龍の幕尻V盛り上がりで再燃 相撲ファンに白鵬“不要論”

公開日: 更新日:

■晩節を汚す

 好角家の吉川潮氏(作家)は「大関は次々に陥落しているし、白鵬らにもそろそろお引き取り願ってもいいのではないか」と、こう続ける。

「上位が休みすぎるのも問題ですが、いなくても本場所が盛り上がるというのは、相撲ファンの気持ちを率直に表している。野球でも4番やエースが引退や移籍して人気低下とか言われることもあるが、誰か代わりの選手が出てくるもの。遅咲きの徳勝龍なんて、まるでM―1で優勝したミルクボーイみたいですよ」

 エルボーやビンタばかりで優勝されても、ファンはしらけるだけ。毎度の「白鵬独走」というニュースに、暗澹となった相撲ファンはひとりやふたりじゃないはずだ。今場所は白鵬個人への指定懸賞はたったの28本。内弟子の炎鵬が62本なので、ダブルスコアだ。ファンのみならず、スポンサーにも見限られている。

「43回優勝の白鵬も、実績だけなら文句なし。何も晩節を汚すことはないし、今引退すれば逆に潔いと思える。もっとも、これはあくまで日本人の美学ですからね。白鵬にそれがわかるかどうか。これはモンゴルを差別しているわけではない。いくら日本語ペラペラで帰化もしたとはいえ、意識の問題ですから。ただ、こうもイキのいい力士が出てくるなら、男として後進に道を譲る決断をしてほしいものです」(吉川氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇