エンゼルス大谷“三刀流”への条件 指揮官が外野守備を示唆
「実戦での調整登板を前に本塁への返球など、力強いスローイングを強いられる外野守備に就くのは、患部への負担を考えたら決して現実的ではない。TJ手術明けの大谷は投球回数、球数を限定されるのは必至です。チームにもよりますが、復帰1年目は100~150イニングが目安とされている。今季のエンゼルスが昨季までのように早々とポストシーズン進出争いから脱落すれば、来季を見据えて夏場過ぎには投手としてシャットダウン(休養)するのではないか。チーム成績次第では、シーズン途中には昨季のように打者に専念することになるとみている。外野起用があるとすれば、そのタイミングでしょう」(ア・リーグスカウト)
TJ手術明けの投手が早々とシーズンを終える例は珍しくない。ナショナルズの右腕ストラスバーグは復帰した12年に28試合で15勝6敗、防御率3.16と復調しながら、イニング数が159回3分の1に達したため、9月上旬で終了。ポストシーズンは、ベンチから観戦した。
「大谷外野手」の実現は9月の消化試合まで待たされそうだ。