大谷来季はダルが“反面教師” 復帰初年のムリは翌年に響く
投打の二刀流復帰に向けて前進である。
エンゼルスは19日(日本時間20日)、大谷翔平(25)が昨年10月に受けた右肘の靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術のリハビリが終了したと発表。近日中にも日本に帰国し、1月下旬に再渡米して2月上旬からのバッテリー組のキャンプインに備える。本格的な投球練習再開にゴーサインが出たことで、来季開幕からの二刀流復帰にメドが立った。
エプラーGMは「復帰早々、負担をかけるわけにはいかない」と、来季の大谷にはイニングや球数制限を課すとしている。これまで、TJ手術を受けた先発投手の復帰1年目は年間150イニング、1試合当たりの球数は90球以内に抑えられてきたが、ここ数年は制限を設けず、100球近くを投げる投手が少なくなかった。
大谷と同じ手術から2016年5月に復帰したレンジャーズ・ダルビッシュ(現カブス)は、復帰当初こそ、大事をとって80~90球程度で交代していたが、夏場以降は100球に達することもあった。この年のダルは17試合(計100回3分の1)に登板し、7勝5敗、防御率3・41。まずまずの成績を残したとはいえ、復帰1年目の無理がたたったこともあり、翌年以降は相次ぐ故障に見舞われて、満足なパフォーマンスを発揮できていない。