著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

マリナーズで試算 年間試合数162→120なら損失は105億円

公開日: 更新日:

 MLBは米国での新型コロナウイルスの感染拡大に伴いオープン戦を中止。26日に予定していた公式戦の開幕も2週間以上延期した。現時点では開幕の見通しは立っていない。

 どの球団も4月中の開幕は不可能とみており、先日のオーナー側と、選手会の話し合いにより、国内で終息しても、すぐに開幕せず、2週間から4週間の練習期間を設けることが決まったので、球団幹部の多くは開幕が5月中旬か下旬にズレ込むとみているようだ。仮に、5月20日前後に開幕した場合、年間の試合数は120試合前後になる。その場合、球団が被る損失はどれくらいになるか?

 予算規模がメジャー平均レベルのマリナーズをモデルに算出すると、年間の試合数が162から120に減るだけで、べらぼうな損失が生じる。

 まず、主催ゲームが21試合減少するため、入場料収入と、球場での飲料、スナック、グッズ類の販売を合わせた損失は約3000万ドル(約32億円)にのぼる。内訳は観客1人当たりの売り上げ(入場料+飲料、スナックの購入代)は平均60ドル。平均入場者は2万2000人なので、1試合当たりの損失は132万ドルになり、21試合なら3000万ドル近い金額になるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動