試行錯誤のBジェイズ山口 同僚好調で敗戦処理に陥落危機
ブルージェイズ・山口俊(32)が、10日(日本時間11日)のヤンキース戦に2番手で登板。強力打線を相手に3回を1本塁打を含む2安打1失点、2奪三振1四球だった。
ここまで、オープン戦は4試合(先発2試合)に登板し、5本塁打含む12安打9失点で、防御率9・00。滑りやすいメジャーの公認球と、硬いマウンドに苦戦しており、いまだに試行錯誤を続けている。中4日のローテなら、オープン戦登板は残り2試合となる。メジャーの環境に適応しきれていないルーキー右腕にとって残された時間は短く、置かれた立場は危うくなるばかりだ。
オープン戦とはいえ、ブルージェイズ投手陣は好調で、先発では韓国出身のエース左腕・柳(2試合、防御率1・42)を筆頭に安定した投球を披露。モントーヨ監督は、山口も含めて先発候補がいずれも30歳以上であるため、5番手には若手を起用すると示唆している。故障者が出ない限り、山口が割って入るのは厳しい状況で、首脳陣の当初の予定通り、開幕後はリリーフで起用される可能性もある。
指揮官は、DeNA時代に2年連続(2010、11年)30セーブ以上をマークした山口の経験を高く評価しており、セットアッパーで起用する意向も明かしていたが、チームは先発陣同様、救援陣も好投を続けている。