マリナーズで試算 年間試合数162→120なら損失は105億円
120試合なら、テレビ、ラジオの実況中継が25%減る。そのため年間1億1500万ドル(約121億円)といわれる放映権料、中継権料も4分の1にあたる約3000万ドルが減額される。主催ゲームが21試合減少すると、球場の莫大なテナント料も、その分引き下げなければならず、これによる減収も相当な金額になる。マリナーズはオープン戦が10試合中止になり、すでに500万ドル(約5億3000万円)の損失を出しているが、これらの球場の減収だけで7000万ドル(約74億円)に達するとみていい。
この他、球場の広告スポンサー料の減額、シーズンチケット購入者への払戻金も発生する。マリナーズは本拠地球場のネーミングライツを昨年、総額6億ドル(約630億円)の25年契約で孫正義氏が実質的なオーナーであるTモバイルに売却した。1年あたり2400万ドルなので、開催ゲームが25%減少すれば600万ドル値引きする必要が生じる。それらを合計するとマリナーズの損失は軽く1億ドル(105億円)を超える計算になる。