開幕延期のプロ野球“行くも引くも地獄” 損害は100億円規模
背に腹は代えられなかった。
9日、プロ野球の斉藤惇コミッショナーは、3月20日に予定されていた公式戦の開幕を無期限の延期とし、遅くとも4月中の開幕を目指すことを発表。二軍戦は3月いっぱい、無観客の練習試合として開催する。
この日の午前中に行われたJリーグと合同の「新型コロナウイルス対策連絡会議」で、コロナウイルス感染拡大の終息が見通せないこともあり、専門家から「開幕は延期が望ましい」と提言されたことで決断した。
12日に対策会議の専門家チームから答申を受け、改めて会議を開催。それまでに各球団の営業担当などの実務者レベルで日程を再検討する方針だ。
開幕時期については、Jリーグが公式戦再開の候補としている4月3日など、複数の日程が候補に挙がっているようだが、専門家チームの座長である賀来満夫氏(東北医科薬科大特任教授)は毎日新聞のインタビューで、2002年のSARSを例に、「今回は19年12月に始まったことから、20年4~5月がピークで、8月まで続くと推測。3月末には現在の対策に効果があるか、見通しが立つと思う」とも言っている。