新型コロナウイルス感染拡大“戦争”がもたらした労使の連携
144はストライキにより開幕が遅れた1995年と同じ試合数であり、状況が異なるとはいえ根拠のない数字ではない。
しかも、チームの年俸総額に上限を設けるサラリーキャップ制の導入を巡って選手と経営者が対立し、「百万長者と億万長者の争い」と人々の支持を失った1994年からのストライキと異なり、今回は労使が連携している。一時的にせよ、新型コロナウイルスの感染拡大が「戦争」として捉えられている米国の状況が、経営者と選手の間の壁を取り払ったのである。