いまでも跋扈暗躍する「野球ゴロ」目当ては選手の契約金

公開日: 更新日:

 オリックスは交渉の突破口を沖縄水産の栽弘義監督に絞ったが、三輪田編成部長がグラウンドに日参しても会うことすらかなわない。悲嘆に暮れていると、自称、栽監督と親しいという人物が間に入り込んできた。5000万円の裏金を払えば、自分が栽監督に話をつけるという。

税金も含めて1億円

 裏金で5000万円というのは、税金も含めて約1億円の大金だ。それでも払うという球団の許可を得た三輪田編成部長が、先方にその旨を伝えたとたん、潮目が変わった。栽監督と会えることになったというのだ。

 むろん、裏金と栽監督は無関係。オリックス側の意思表示と、会えることになったのはまったくの偶然だろうが、野球ゴロが1億円を動かせることを物語るエピソードではある。「オリックス入り」の流れができたにもかかわらず、三輪田編成部長は死を選び、新垣が進学したことは依然として謎のままだが……。

 ドラフトの自由枠がなくなり、各球団のコンプライアンスもかなり強化された。いま現在は裏金もほとんどなくなっただろうが、野球ゴロは健在のようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動