「あの頃は大相撲冬の時代だったからね。03年に引退した貴乃花と入れ替わるように傍若無人の朝青龍が台頭して、その後も白鵬の連勝連覇しか話題にならない。いくら営業してもチケットが売れないから、満員御礼なんてめったに出なかった。特に不人気と言われていた九州場所はガラガラ。そんな場所が何年も続いていた」
25億円の大赤字は、角界を「冬の時代」に引き戻しかねないとあって、親方衆の中には、「普通に考えれば、まず俺らの給料からダウンだよな」と、頭を抱えている者もいるという。
辛抱の時はまだまだ続きそうである。