イケメンのソフトB栗原は工藤監督も球団営業も“おいしい”
栗原陵矢(ソフトバンク・捕手6年目・23歳)
「打撃さえよければ、1年通じて一軍にいる可能性がある」
ソフトバンクOBがこう話す。2014年ドラフト2位で福井県の春江工業高から入団。打撃センスを買われており、「打てる捕手」として期待が高かった。しかし、ファームで鍛えている間に育成出身の甲斐が台頭したのが、その後の野球人生の分かれ目となる。
冒頭のOBは「昨季までは栗原も『捕手で勝負したい!』とこだわっていた」と、こう話す。
「それが今年になると、『守備位置より何より、まずは一軍の試合に出ること』と、方針を切り替えた。自主練習中もひたすらバットを振り込み、打撃を重点的に磨いた。開幕は内川、中村、デスパイネ、グラシアルが不在。栗原は主に一塁、左翼、あるいは代打での起用になるでしょう。栗原にとって都合がいいのは、試合数が減った影響で、一軍枠が29人から31人に、ベンチ入り枠も25人から26人に拡大されたこと。本職は捕手ですからね。代打と第3捕手、両方をこなせるとなれば、首脳陣にとってもありがたい存在です」
ソフトバンクの正捕手は甲斐だが、試合終盤に高谷と交代するケースが多い。これまではその高谷に代打を出しにくかったものの、栗原がいればその心配はない。