西武の“新サブマリン”与座は楽天・牧田を超える素質あり

公開日: 更新日:

与座海人(西武・投手3年目・24歳)

 新たな“潜水艦”は戦力になるか。

 一軍未経験ながら、開幕ローテに抜擢された。岐阜経済大から2017年ドラフト5位で入団するも、プロ入り前から苦しんでいた右ヒジの炎症に悩まされ、18年オフにトミー・ジョン手術。昨季9月の二軍戦で公式戦初登板を果たしたばかりだ。経験は浅いが、そこは球界でも数少ないアンダースロー。尊敬する球団OBの牧田(現楽天)のように、打者をキリキリ舞いさせることはできるか。

 西武OBの山崎裕之氏は「制球面ではむしろ牧田より上でしょう」と、こう続ける。

「牧田の武器は投球テンポの良さと、打者との駆け引き。それほど制球に優れていたわけではありません。与座は投球術を磨けば、牧田以上の投手になれる可能性はある。牧田も与座も、アンダースローといっても、山田久志(阪急)、最近ではソフトバンク高橋礼のような速球派ではない。いかに打者を幻惑させられるかが重要になる。セオリーでいえば、高めで釣って、低めのシンカーで打たせる。昔、阪急にいた下手投げの足立光宏さんは、高めのシンカーを武器にしていた。打者は甘い球だと思って振るが、ボールが沈むので内野ゴロになってしまう。そんなセオリー外の投球術も含めて、駆け引きが重要になるでしょう」

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