守護神受難のセで失敗なしだが…巨人デラロサにも弱点あり
「デラロサがセーブを挙げた試合も、安打や四球などで必ず走者を出しています。150キロ以上を出すが、ドミニカの選手らしくないのは、球筋がきれい過ぎること。2年目を迎えて打者の目が慣れてくれば、打たれるかもしれません。良かった頃のフランスア(広島)のように、相手が諦めるような絶対的な抑えというわけではない。走者が出ると気にする傾向もあり、他球団が付け入るスキはある。リリーフ陣全体を見ても、セットアッパーの中川は安定しているが、他のリリーフの宮国は先発タイプで沢村は棒球が多い。勝ちパターンのリリーフが2人だけでは足りません」
対抗馬はどこか。川端氏はチーム防御率が2・85でリーグトップの古巣・広島に太鼓判を押す。
「スコットは1度やられましたが、リーチがあって球が動く。日本野球に慣れてくれば、やると思います。昨年まで抑えを務めたフランスアが復調すれば、ダブルストッパーもあるかもしれない。この2人に菊池保、経験のある今村、手術明けの中崎もいて、リリーフ陣はリーグのナンバーワン。練習生の頃から知っているフランスア、中崎らは暑さに強い。これから本領を発揮するでしょう」
川端氏は涼しい東京ドームに慣れた巨人と暑さに強い広島は、夏場に差が出るというから、このまま巨人が突っ走ると考えるのはまだ早そうだ。